好きなものを好きに集まる
温泉宿の最大のもてなしとは?
「温泉宿の最大のもてなしは『湯の良さ』」と力説するのは、明治33年から続く温泉宿「漏田本館」のご主人。必要以上に大規模にしない、エージェントを入れないなど、宿泊客ひとりひとりを大切にする宿本来のあり方を追求し続けている。温泉をじっくり堪能できる自慢の風呂は、関東一の湯塑を誇る「大野天風呂」とかけ流しの「白雲の滝大浴場」。露天は混浴だが工夫された造りで、男女別々の入口付近に入っている分には恥ずかしさはない。時計台を思わせる建物も「宿に来たら自分の時計をはずして欲しい(と造られたもの。スッキリとしたロビー、和のいきを集めた客室にも「客を迎えるというポリシーが感じられる。とはいえ、」ガチガチに肩が凝るほど構えた感じはないので、ご心配なく。ご主人はじめ、地元の和太鼓グループで活躍する若主人夫婦など、気さくなスタッフばかりで、のんびりとくつろげる。
相撲好きの主人
館主が並々ならぬ「相撲好き」というのが、宿のまわりにはためくのぼりを見ればすぐ分かる。こののぼり、正真正銘、相撲協会公認の本物で、ご主人と長年つきあいのある元呼び出し、永男さんから贈られたものと言う。これ以外にも、相撲にまつわる諸々のコレクションが館内に並び、とうとう相撲好きの館主は、総桧で社造り紫紺の天帯も映える土俵風呂を造ってしまった。相撲ファンならずとも一度はこのお風呂を味わってはみたいものだ。自慢の料理もみそ仕立ての「ちゃんこ鍋」と徹底ぶり。各界の人が泊まりに訪れることもある。若乃湯の由来は、4本の源泉に恵まれ「ゆのかわ」と呼ばれていたことにちなむ。それを逆さに読むと……昼食休憩や夕食休憩をはじめ、釣りバック等さまざまなプランも用意されており、団体様にはご主人の相撲甚句や女将の三味線を聴く事ができるかもしれない。